日高みついし 2013年7月19日〜7月21日


旅行の記録を調べていると

「あれっ?こんな所何時行ったんだ?」

と思うことがあって、日記には詳しく書いていないが映像だけは残っていて、人の記憶とはあてにならないと思い知らされる。
この日高からコニファーへの旅もすっかり記憶から脱落していたわい。

2013年 7月21日(日)02時10分48秒


清水町の山の中、私設キャンプ場「コニファー」にて停泊中。
酒を飲み早々と眠ったら夜中に眼が覚める。
酒を飲みに外に出る。

森の木々の葉の隙間から月の光が覗く。
眼が闇に慣れてきて見上げると、枝を差し伸べあった隣同士の木々の枝葉の間にできた穴から星空が見える。

隣にはパピー犬を連れた夫婦がテントを設営しているので発電機を回すのをためらったが、冷蔵庫に生ものを入れており、バッテリーも不足になってきたので回すことにした。
回してみると防音ボックスに入れてできるだけ遠くに置いてあるので、脇を流れる小川の水音に紛れて気にならない。

昨日は小川のほとりにテーブルを置き、たき火をしながら何故か手巻き寿司だったのだ。

純子は

「近所に聞こえたら恥ずかしいから絶対に手巻き寿司なんて言うんじゃないよ。」

と言う。
たしかにキャンプならバーベキューだろうとは思うが、すでに夜食は手巻きと決めて材料を買ってあったところに、例のごとく行き当たりばったりでキャンプ場に泊まることにしたので仕方がない。


コニファーは1年以上来ていなかった。
昨年は純子も仕事をしていたし婆さんの死んだ後の始末もあって忙しかったのだ。
久しぶりに来てみれば以前建設中だった母屋のログハウスは殆ど完成状態だった。

オーナーの加藤さんは幼稚園の送迎バスの運転をやめ、ログハウス作りに没頭しすぎて腱鞘炎になってしまったと言う。
細かいところをみれば大工さんの仕事ではないが、でもとても素敵な建物に仕上がっていた。

前回来た時に外に転がっていた貰い物の洋式便器もトイレに据えられていた。
ウォシュレットが壊れているので、又どこかから調達する予定だと言う。
便座を新しく買い直すと言わないところが素敵だ。

さて、充電もされたようなので発電機を止めて眠ることにします。