「うん?!」
「実は私内緒にしてたんだけど、長年付き合っている愛人がいるの。」
「ふーん」
「もう20代の頃からだからかれこれ30年ちかくつきあってるの」
「そんなにか?」
「ちょっと無骨なんだけどすごいテクニッシャンなの。」
「ほう」
「あんたがかまってくれないから浮気しちゃったんだよ」
「眠いと、なんか面倒くさくて」
「ものが頑丈で立派なのさ。玉が埋め込まれいて、それが快感のつぼに当たると苦しいんだけど気持ちよくて、
思わずのけぞってしまうの。
あんたと暮らしてみてやっぱり私は、彼無しでは生きられないとはっきりわかったの。」
「見てくれはどうなんだい」
「昔は無骨で頑丈なだけだったけど、最近はちょっとおしゃれするようになって かわいい〜!と思うの」
「そうか、いよいよ離婚か。で、そいつの名前は?」
「中山君っていうの。」
中山君
「うーん、たしかにこいつのテクニックには負ける。わかった中山にあげる」
「あんた、結婚前は 俺はマッサージするの嫌いじゃないよって言ってたのに、最近じゃちょっとやったら
中山 お前の出番だ って中山を押し付けてくるじゃないの、ほんとに家出するよ。
家に帰ってみて私が居なくて中山君も居なかったら家出したと思いなよ!
中の川の橋の下に釣竿の竿先が揺れてるのが見えたら、私が食料釣ってると思って」
「まあ、お前ならホームレス集めて親方になってるだろう」
「まあ、そうだね、牢名主になって おう!新入り、たばこ買って来いってやってるだろうさ」
こうして夫婦の夜は更けてゆく