温泉三昧

十勝川温泉かんぽの湯     2010 10


この10日間くらいは様々なことがあった日々だった。
パソコンが来たのでいろいろなソフトをインストールしたり、部品を交換したり付け足したり。
やっぱり6コアの威力は動画編集に現れる。
スピードが全然違うもの。
メモリーも増設し8ギガに。

WINDOWS7の仮装XPモードも「全然使えないじゃないか!」と最初は思ったのだが、経理ソフトはつかえるしそこそこいいんじゃない。
税理士が記録していたデータを持ってきたので、毎日一と月分づつ作り直している。

ホームページビルダーが無くなってしまいホームページの更新ができない。
何とかせねばならん、、、ってソフト買えばいいだけなんだけどね。

そのうちデータは失われたが復活したPCをはなちゃんが持ってきて、それと相前後するようにかろうじてサブマシンとして仕事をこなしていた15年物くらいのノートが昇天してしまった。
酒をキーボードにこぼしてしまったのが悪かったのかな。
Qだとか1の辺りにこぼしたら、翌朝その辺りのキーがうんともすんとも。
それで仕事で使ってるパーツクリーナーを吹きかけ「これでどうだ!」と思ったら、キーの下のゴム板がめくれあがってきてキーが外れてくる。

コノキーボードハモウツカエマセーン

と判断しパソコン工房に走りキーボードを新調したのだが、こうもあっさりと無用の品になるとは。
しかしこのノートがんばったよなあ。
満身創痍となりながらも地球期間軌道に最後の力を振り絞って向かった小惑星探査機「はやぶさ」のようにさ。
自らは燃え尽きながら次のパソコンに引き継いでくれたなあ。
まあ、そんなパソコンに関する忙しさが一つ。

ほとんど10年ぶりに純子と二人で旅行に行ってきたよ。
11日の日曜日に夕張に行ったさ。
別にただ自由になれたのでどこでも良いから行きたかったのだ。
夕張行って「石炭の歴史村」探したんだが、場所が分からなかったね。
天気も快晴、10年ぶりの自由な時間、二人とも思い出深い帯広に行ってみようということになって、紅葉山から樹海ロードを経て日勝峠に至り、十勝の風景を写真に納めたよ。

帯広は変わっていて俺は15年ぶり、純子は26年ぶり。
純子は住んでいた頃パートで働いていた割烹をみたいというので、帯広駅の新開発された方へゆくと昔の面影など無い。
当然そんな料理屋もない。
でもおむつをして、石を投げていた娘のアパートは残っていて、写真を撮ってきました。






帯広じゃなく音更町になるのかな、十勝川温泉の「かんぽの湯」に行く。
昔帯広で徹夜仕事をした後は必ず「大平原」のモール温泉に入ったものだ。
でも「かんぽの湯」の方が綺麗なのだ。
露天風呂もあってね、これから観楓会には良いんじゃない?
純子はたいそう気に入ったので、翌日も札幌近郊の温泉に行った。

木々の葉が頭上を覆うトンネルのような道を通り、湖のほとりに立つ温泉への急な坂道を降りる。
車を降りるとシーズンはずれの静かな湖が眼前に広がっている。
入浴道具を用意して温泉の玄関を入ろうとすると、数知れないカメムシがたたきの上を這っている。
俺はげじげじ以外は苦手じゃないから、踏み潰しながら入っていったのだが、頭上からわらわら落ちてくる奴には閉口した。
純子の話によれば脱衣場にまでいたらしい。
青森に「浅虫温泉」というのがあるが、あれは「カメムシ温泉」だったなあ。

翌日は小樽での仕事だったので、人から聞いた古平温泉へ向かった。
しかし新しい建物を建設中らしく、工事現場と化しており、建物自体も古く、どうしても入りたいという状況ではなかったためやめた。
帰る途中余市町の「柿崎商店」に寄ったら、先に店内に入っていた純子があわてたように手招きをする。
びっこを曳きながらいってみると、なんとアンコウがあるではないか。

アンコウはいつでも捕れる。
でも冬場のアンコウが肝に油が乗って旨い。
だから夏は安い。
でもアンコウ鍋に使うアンキモは缶詰を使うから、肝に油がなくても良いのだ。
それで有るだけのアンコウを買い、こうなったら温泉どころの騒ぎじゃない、すぐさま帰って捌いて冷凍してしまおうということになり、今は我が家の冷凍庫に切り身となって収まっています。

したがって今年はいつでもアンコウ鍋が出来るということになりました。

ながぬま温泉   2010 10

一昨日は朝里川温泉の「かんぽの湯」昨日は朝から長沼町までわざわざ行って「ながぬま温泉」に。
今までゆけなかった鬱憤を晴らすように温泉三昧。

「ながぬま温泉」は町が経営する温泉なんだと思う。
たぶん営利目的ではないのだろう。
でもとても綺麗で広くて気持ちが良い。

長沼町って農業の町なんだろうが、なんとなく裕福な町なんだろうなと思う。

昔、月に一度道東に出張していた。
帰り道の楽しみは温泉巡り。
この「ながぬま温泉」も出張帰りにたまたま見つけた温泉なのだ。

長沼町って高速道路からも外れてるし、札幌に近いことは近いけれど中途半端な近さで、でも通勤圏ではあるらしく農家ではない一般住宅もたくさん建っている。
農民とサラリーマンが一緒に住む町というイメージかな。


赤井川温泉  2010 11

昨日は赤井川温泉に。
赤井川村は地図で見ると丸い形をしている。
隕石の落ちたクレーターの痕跡のように見えるが、カルデラらしい。
小樽から毛無峠を通り外輪山を延々と登り、カルデラの底に至る。
途中信号が一つもない。
大体人が歩いていない。

こんな所に信号なんて必要無いよね。

と純子が言うから

いや、信号も一つくらいは必要なんだよ。

と言う。

子供達が都会に行ったときに、信号の意味が分からなかったら困るじゃない。
子供達の教育の為には無駄の様に見えても必要なんだよ。

これはムツゴロウの本の受け売りだ。

赤井川温泉の入り口にはキャベツやらカボチャが置かれている。
近所の農家で採れた物を販売しているのだ。
沢山虫食いのある野菜たち。
農薬をあまり使っていないのかもなあ。
漬け物作るために買ってきたよ。
安いんだもん。

田舎の温泉というのは町民の憩いの場なんだろう。
顔なじみの常連さんが職員と親しそうに話をしている。

あら、今日は早いんだねえ。

と職員の若い女の子が言う。

うん、家に居たくねえんだ。

と爺が言う。
奥さんと喧嘩でもしたのかね。

観光地の温泉で俺が一番好きなのは八甲田山の酸ヶ湯で、総ひば造りの黒ずんだ浴槽と、高温の硫黄泉。
風呂から出たあとずっとほかほかなんだよ。
でも観光地ではない地域住民の為の温泉も良いんだよ。

若かりし日、秋の八甲田山を雨の中震えながらバイクで走っていた時に寄った食堂で教えてもらった近所の人たちの為の温泉に入った幸福感、本当に小さな風呂だったが生き返ったね。
あの旅のあと、一緒に行った奴は二輪の免許を取り、今は奥さんと二人でツーリングしているらしい。

小金湯温泉 「湯元 小金湯 」  2010 11

家庭内ネットワークを組む時にXPと7で組むのには色色技が必要なようだ。
レジストリーをいじくってようやく互いのパソコンが見えるようになった。
苦心惨憺、聞くも涙語るも涙の苦労の末、ようやく元の環境に近くなった。

昨日は小樽の仕事だったんで朝里峠を通り定山渓へ抜けた。
この定山渓から小樽に抜ける道は、若かりし頃まだ建設中で所々砂利道だった頃に夜中に走った。
カーブが続くバイク乗りには楽しい道だ。
今はダムが出来たりしているが、その頃は小樽内川に沿って走る道だった。

その道を走りながら

ほれ、純子が密漁で捕まった川だよ。

と教えてあげる。

お客に誘われて釣りに行ったら禁漁期間だったらしく捕まって、名前やら住所やら書かされたらしいのだ。

純子は山でも海でも獲物が無ければ行きたがらない女なのだ。
海に行った時にはアワビの密漁。
それでも純子なんかはちょこっと食うだけで可愛いものだ。
妹の旦那の弟の嫁は空手の有段者で、やくざなんかを叩きのめす豪傑女だったが、毎朝海に潜ってウニ採ってたよ。
 
今日は採れたかい?

と漁師が訊ね

まあまあかな

と答える、そんな仲だったらしい。
漁師黙認の密漁なのさ。
売る訳じゃなく、家で子供に食べさす為だったからかもしれない。


手稲温泉 「ほのか」


定山渓を通り過ぎ「小金湯温泉」に。
毎日の様に温泉に行くのは、今まで出来なかった色んな事の鬱憤を晴らすためで、決して温泉が好きでたまらないという訳ではなさそうだと密かに思う。

今日は手稲の温泉「ほのか」に行く。
こんな近いところに、こんなに良い温泉があったとは。
おまけに風呂を捜してうろうろしていると声をかけられる。
源ちゃんの娘さんだ。
ここでマッサージの仕事をしているらしい。

源ちゃんも某ライブハウスの親父が企画した野外イベントで一緒に苦労した仲間だ。
後片付けの時に具合が悪くなって家まで送っていったが、あの少し後にくも膜下出血を起こして、あれはその予兆だったのかな。
幸いなことに娘さんがいた時だったからすぐに救急車を呼んで病院に搬送され、手術し一命をとりとめた。
後遺症が残ることもなく幸いだったなあ。

手術後頭がすごく痛くて

こんなに痛いんならお父さんの所に行きたい

と思ったという。

源ちゃんの旦那は少し前に亡くなったのだ。
しばらくは何もする気がしなくて、それでも何か社会と関わりを持たなくてはと参加したのが、あのインチキ親父のイベントで、気の毒な事だったと思うが、でも俺たちは知り合えて良かったと思っている。

そのインチキイベントで怪しげなマジッシャンみたいなライブハウスの親父に名簿を渡され、電話してイベントの参加の誘いをした最後に

あの、私、みなもとじゃなく、げんって言うんです

と言う。

てっきりドラえもんの源静香のみなもとと思ってたもんだから、失礼をいたしました。
でも源ちゃんも元気になって仕事も始め、会うときには何時も快活そうで、良かったなあと思う。
女の人は強いなあ。

このところどんぐり村でも何かしら用事があって会えないけれど、
何年か前に会った時に純子に

ようやく最近だよ、旦那が亡くなった事から立ち直れたのは

と言っていたらしい。

仲の良い夫婦にとって伴侶が居なくなってしまう事って辛いよなあ。


南幌温泉  2010 11

南幌温泉。
南幌町ってよく聞く名前だが場所が良く分からない。
昔よく帯広に車で行く途中にあったような。
ざっと調べるとやはりその辺りのようだと出かける。

そもそもこの温泉は三好ちゃんが昨夜来て教えてくれたのだ。
原野の中にでかい建物が並んでいて、その中の一つが温泉だった。
昼時で腹が空いていたのでまずは食堂に入る。
三好ちゃんはキャベツ丼を食べなよと言っていた。
メニューの写真を見るとキャベツの天ぷらがどんぶり飯の上に刺さっている。
エビの天ぷらも刺さっている。

どうも食欲をそそらんなあと思ってみていたら、デミソースのかかったカツフライがある。
それとカツカレーを注文する。

周りを見渡すとキャベツ丼を注文した人が居て、そのどんぶりを見るとラーメンどんぶりくらいの器に天ぷらが山塊のようにそそり立っていて、サッカーボールくらいのサイズになっている。

ああ、良かった。こんなに食えないよ。

と思う。
見ると持ち帰り用の容器もおまけに付いて居る。
この年になると量は要らない。

デミソースカツはデミソースよりケチャップの酸味が強く、純子によると

あれはデミソースじゃないよ。私を誰だと思ってるんだい? 星れいこ。

と若大将シリーズの女優の名前みたいに言う。

しかしデミソースとはいえなくとも旨いのは旨い。
そしてカツカレーも旨かった。
田舎の温泉でこれだけの食事食べられれば十分。
温泉?
湯が赤かったな。


しゃこたん岬の湯


今日は朝から中山峠を越え京極へ。
吹き出し公園をちらっと覗き、そのまま積丹岬の岬の湯を目指す。
吹き出し公園で車から降りなかったのは、足首を痛めてあんまり歩けないからだ。

山の中の道路の正面に羊蹄山が聳えていて雄大な景色だ。
車とすれ違うことも無い山道を通り岩内に抜ける。
こんなところで心臓発作でも起こして倒れたら、純子は運転も出来ないし、何処を走ってるのかも分かっていないだろうから、どうやって救助を呼んだら良いのだろうと考えてしまう。

岩内から海岸線を泊に向かって走る。
原子力発電所のドーム状の建物が丘の上に建っている。
その手前に原子力PRセンター「とまりん館」があり、入場料無料なので入ってみる。
泊原発の施設の紹介をしている。
そのほかにプールやら、映画を上映するホールもある。

帰り際にふと玄関ホールの壁に貼られたポスターを見ると、なんとJUNCOちゃんじゃないの。
JUNCO&CHEAPが12月11日にここでライブをやるのだそうだ。
JUNCO&CHEAPはチェロ奏者のAYAさんもメンバーのはずだ。
北海道の市町村をくまなく回ってライブをしているらしい。
その他タイでもやってるし、がんばってるなあ。




泊から神恵内に向かって走る。
高台にレストランがあり、車を停められる駐車場がある。
レストランは海に面した崖の上に立っており、積丹の海が見渡せる。
風が強く、遙か眼下の岩場に激しく波がたたきつけられ、盛大な水しぶきが立ち上がっている。

夏の海の強烈な陽光とは違うが、海は輝いていて、海を背景に歩く純子は逆光で黒いシルエットにしか見えない。
不思議な事にこの辺りだけが晴れていて、湾曲した海岸線を車で走っていると、陽光が押し寄せる波を透過する事がある。
すると波の腹が艶やかなエメラルドグリーンに透ける。
積丹の海は汚れていないなあ。

神恵内の道路脇に立ち並ぶ街灯を見て純子が

「あっ、、浮きだ。」

という。
見ると確かにボンデンを模した物だ。
ボンデンというのはガラス玉を縄で包んだ、漁網を仕掛た場所が分かるように標識を付ける為の浮きだ。
今はプラスチックで作られているが、昔はガラス玉だった。
小樽には「北一硝子」があるが、漁業や、船舶の硝子窓といった硝子の需要が昔からあったのかもしれない。

あちこちの家の庭にホスベエが回っている。
ホスベエというのは干物を作る機械で、軸があって、その軸をモーターで回す。
軸の先端には自転車のホイールみたいな輪が付いていて、その輪にフックが沢山ぶら下がっている。
そのフックにイカやら、魚やら引っかけてモーターの電源を入れるとホイールがくるくる回り始め短時間で干物が出来る。
ホスベエの良いところは、何せ回転しているものだからハエも卵を産み付けられないのだ。
純子がダイヤモンドの指輪より欲しいと言って居るものだ。
廃棄物を利用して作ろうと思えば作れないこともない。

神恵内に入った頃には雲行きが怪しくなってきて、鉛色の雲が空を覆い始めた。
左手に見える海には奇妙な形をした岩が海から突き出している。
鬼ヶ島のような島が見える。
雲はますます厚くなる。
雲のわずかな隙間を見つけて陽光が何本も放射状に海に降り注ぐ。
光条はスポットライトの様に彼方の海面に幾つもの斑紋を作る。
鉛色の海の中でそこだけが異様に明るく、波でささくれ立って輝いている。

岬の湯はてっきり岬の断崖絶壁にあるんだと思っていた。
しかし実際は海岸から少し離れた丘にある。
だから道に迷ってしまった。
走っていってもどんどん人気のない場所に行くのでおかしいと思い引き返した。
途中の家で網の繕いをしているお母さんに聞いてみる随分と行き過ぎていた。
引き返してようやく温泉にたどり着く。

とにかく腹が減っていたので食堂で飯を食う。
純子はラーメンとチャーハンセット、俺はトンカツセットを頼む。
お姉ちゃん一人で作ってるんだから、どうしても電子レンジでチンになってしまうんだろう。
こういう温泉で食い物に期待するのが間違いで、食事を済ませてから温泉に行くべきなのかもしれない。

ここの売り物は海を望める露天風呂だろう。
時によってはすばらしい夕日が見えるかもしれない。
そうだ、思い出した。
仙台と苫小牧を結ぶフェリーの風呂も気持ち良いんだ。
日の出を見ながら風呂に入っていると「はー、、、極楽」と感じるよ。

そんなこんなで帰ってきたのは6時頃かな。





むかわ町 「はくあの湯」 2010 12

昨日は「樹海温泉はくあの湯」穂別の温泉だ。
はくあとは中生代白亜紀のはくあだ。
着いてみたら入浴時間まで1時間ある。
それじゃあ帰ろうとしたら商品を搬入している人が

「すこし待てば入れるしょ。話してあげる。」

と言うので待つことにする。

ペレットを燃やすストーブがある。
ペレットというのは木材を粉砕凝固した円筒状の小さなチップで、薪ストーブだと人間が火の調整をしなければならないが、木材のペレットだと石油ストーブのように点火からして自動的に出来るのだ。

そのストーブの前で背中を温めていると、確かに石油ストーブとは違う突き刺さるような暖かさを感じる。
しかしこれは主流にはならないだろうな。
もし俺が田舎に住んでいるのなら幾らでも薪が手にはいるため、薪ストーブを使うだろう。
都会に住んでいるのなら石油ストーブの便利さを選ぶだろう。
中途半端なんだなあ。

結局風呂に入るまで一時間は待たなければならなかったんだけど、斉藤君の日本ハム入団のテレビ報道を見たりしてボーッとしているうちに時は経ち、ああ、こうでなきゃいけないんだなと思う。
何時までに家に帰ってとか、意味もなく急ぐ理由なんか何もないのに今までの習慣が抜けない。
搬入の人に密かに感謝する。

売店の年季の入ったお姉さんとの会話を聞いていると、搬入業者の納めた商品をお姉さんが頑張って売ってくれたらしい。
この施設も時期はあるのだろうが、大賑わいというわけでは無いらしい。
でもみんなで盛り立てようと頑張っているみたいだ。

俺も来春には今の仕事は辞めるつもりだが、仕事を辞めるわけではない。
小人閑居して不善を為すというが、そういう状況になれば不善を為す自信がある。
したがって何らかの仕事はするつもりだ。

「穂別地球体験館」を体験したいと思い、むかわ町に行く。
この博物館は以前は穂別町博物館だったのだが、鵡川町と穂別町が合併したのでむかわ町立になったのだ。

むかわ町は今話題のノーベル化学賞の鈴木章北大名誉教授の出身地だ。
「地球体験館」の玄関にも北海道新聞の号外が貼ってあったが、どうも様子がおかしい。
何と11月30日から3月いっぱいまでお休みだとさ。
仕方ないので博物館の方に行く。
同じ敷地にあるのだ。
昔出張の帰り道何回か立ち寄ったことがある。
町営の博物館なのだが大層立派なのだ。
穂別というとメロンだが、町自体裕福なのだと思う。

穂別というところは白亜紀の地層が露出している。
首長竜やアンモナイトの化石が発掘される。
日本列島がどうやって出来たのかは下のHPがわかりやすい。

http://www.nishida-s.com/main/categ/mtl-nagano/index.htm

穂別は中生代は浅い海でアンモナイトや首長竜、モササウルスなどが泳いでいたのだ。
800万年前千島弧の先端が北海道に突き刺さり日高山脈を隆起させる。
それで穂別の辺りも盛り上がり、白亜紀の地層が露出しているらしい。

上記のHPを見ると北海道は三個のパーツから出来ているようだ。
イザナギプレートに乗って北上してきた北海道西部、同じくイザナギプレートで運ばれてきた中部、そして北アメリカプレートに乗っかって刺さってきた東部。
その間には何度か海溝が東側にジャンプしているようだ。

館内にはアンモナイトの化石、首長竜の骨格のレプリカ、モササウルスの実物大の模型などが飾られている。
博物館巡りが好きな俺にしてみると、これで300円は安い。
来年は是非とも地球体験をしてみたい。


小金湯温泉 「まつの湯」

小金湯温泉「まつの湯」
小金湯温泉の三軒の温泉の内で一番奥まった所にある。
予定では定山渓の渓谷荘だったのだが閉まっていて、玄関の前は雪が降ったままになっている。
入り口には「突然ですが、、、」の張り紙が貼ってある。
廃業してしまったのかもしれない。
それで小金湯温泉に行ったのだ。

定山渓は炭酸泉だが小金湯は硫黄泉だ。
この「まつの湯」は浴槽があまり大きくない。
薄めたりしてないのか、かなり硫黄臭がする。
露天風呂は豊平川に面しているが、川面は見えない。
豊平川が削った岸壁に雪が張り付いている。
寒々とした風景だが風呂は温かくて、温泉は冬が良い。

硫黄泉は風呂から上がった後でもずっと身体がほかほかしている。
帰りの車の中でもずっと汗をかいていた。
二時間500円。
銭湯感覚で行ける。
小金湯温泉なら「まつの湯」がおすすめだ。