架空対談 櫻井よしこに聞く

えー、本日の司会を勤めさせていただきますスガでございます。
今日は終戦記念日でもありますので私ども夫婦が共に大ファンでございます櫻井よしこさんをゲストにお迎えして色々お話を伺って見たいと思います。
櫻井さん本日はお越しいただきましてありがとうございます。

櫻井よしこ

こんにちは、ご招待いただきましてありがとうございます。
でも、私、なぜこの黄緑色の作業服、つなぎって言うんですか?これに着替えさせられたんでしょうか?
私、いつもどちらかというとシックな清潔感ある服を好んでいるのでございますが。

純子

それはですね、うちの旦那は前から櫻井さんのファンでいつも「よしこになら全部あげる」なんてほざいていていつも喧嘩になってたんですが、この前、夢を見て家の仕事の手伝いで、よしこ様が黄緑色のつなぎを着て出てらしたというので、ちょっと主人の夢をかなえてあげようと思いまして、着ていただいたわけなんです。

櫻井よしこ

それは大変ありがたいのですが、私にも好みというものがございますのでご遠慮させていただきます。でも、このつなぎは着てみるとそんなに悪くも無いなと思っていますのでこのまま着させて頂きます。


スガ

夢をかなえていただきまして恐縮です。実は私の母親もよしこと言いまして、これも少なからぬご縁と思いますのでこれからはヨッシーと呼んでよろしいでしょうか?

ヨッシー

結構でございます。

スガ

早速ですが今日は終戦記念日でございますが、ヨッシーは首相の靖国参拝をどうお考えでしょう?中国、韓国などが口をそろえて反対しておりますが。

ヨッシー

これは基本的に内政問題で外国がとやかく口を挟む問題ではないんですね。戦争で亡くなられた方たちの尊い犠牲の元に私たちの今があるのでございますから首相は当然今日参拝するべきなのです。

スガ

しかし日本の中にもA級戦犯を合祀しているのはまずいんじゃないかという意見や、中国、韓国などに日本は又戦争をするのではないかと危惧を抱かせるのではないかという意見もありますが。

ヨッシー

中国が首相の靖国参拝に反対しているのは国内の政府に対する不満をそらすためなんですね。中国は13億人の人口を抱えていますが経済発展により都会と田舎の貧富の差が拡大していますから何時又天安門事件のような暴動が起こるかも知れません。それを恐れて日本というなにも文句を言わない国を不満のはけ口に仕向けたわけですが、先日の日本大使館襲撃事件で一旦火がついた暴動が自分たちにも襲い掛かる危険を感じて、いま中国政府は必死に反日の火を消そうとしています。韓国についても同じことが言えます。歴代の韓国政府は反日を国内の不満を抑える手段に利用していました。元々韓国は国内での地域対立が激しい国ですし、朴政権が生まれ日韓基本条約が結ばれ日本からの莫大な援助が始まるまでは北朝鮮よりも貧しい国でしたから、国民の不満をそらし国民を団結させるためには反日が一番都合が良かったのです。ですから子供の時から学校でもマスコミでも日本は韓国を植民地にした悪いことをした国であると教育してきました。実際には当時朝鮮は大国の間に横たわる無力な今の北朝鮮以下の貧乏国でいずれはどこかの大国の植民地になるしかない存在ですから、逆に朝鮮のほうから日本に併合してくれといってきたわけです。

スガ

それは今現在の韓国の学校では教えていないのですか?

ヨッシー

教えられていません。
韓国には国定教科書が一冊しかないのですが、政府にとって都合の良いことしか書かれていません。

スガ

それでよく日本の教科書を歴史歪曲なんて非難しますね。まったく内政干渉もいいところですね。逆にこっちがお前のところの教科書は歪曲教科書だと言ったら火がついたように怒るんでしょうに。歴史は立場によって当然見方が変わるわけですよね。ある国から見れば悪でも別の国から見れば善ということもあるわけじゃないですか。それをわが国では悪だからお前のところも悪と思えというのは不遜もはなはだしい。そういえば最近ノムヒョン大統領は歴史観は政府が作るものだという自由主義国家とは思えない発言をしていましたね。昔、日教組の槇枝委員長は北朝鮮に視察に行って金日成の主体思想に感銘を受けた、是非日本の教育に主体思想を取り入れたいといっていましたね。当時私もノンポリではあったがどちらかといえば左翼だったから何にも感じませんでしたが、今北朝鮮の真実を知るととんでもない人間が教育の場にいたんだなとゾッとします。

ヨッシー

真実を知ることがとても大事な事なんですね。先入観を持たずにイデオロギーという色眼鏡をかけずに見ることがとても大切なことなんです。日本には近隣諸国条項というものがあり近隣諸国のことを悪く報道してはならないということになっています。
ですから新聞やテレビでも中国や韓国の悪い部分はあまり報道されない。ところがインターネットの発達でマスコミが報道しない事がどんどんさらされるようになって来ました。ですから今インターネットを使う若者の間で中国や韓国を嫌う層が増えています。

スガ

私もそのうちの一人ですよ。私の学生時代は学生運動の真っ最中でしたからね。なんとなく日本は悪いことをしたと思っていました。でも今思えば単なる無知でしたね。ヨッシーは中国はいずれ軍事大国化して日本と戦争になると思われますか?

ヨッシー

現在の戦争はエネルギー争奪戦争なんですね。今急成長している中国は石油やガスといった天然資源が喉から手が出るほど欲しいんです。しかし国内にはほとんど資源が無い。ですから隣接する国々と国境問題を起こしても領土を拡大しようとしています。実際中国は1950年10月に独立国であったチベットに侵攻し大虐殺を行い中国人を移民させたという過去があります。ですから中国との紛争も視野には入れておかなければなりません。実際今尖閣列島での日本との境界線ぎりぎりのところでガス田の開発をしていますしね。このガス田は地下で日本の領海内に広がっているといわれますから日本の資源を吸い取ろうとしているわけです。でも私は中国が今のままの形であり続けることが可能なのか疑問に思っています。

スガ

いずれ分裂すると言うことですか?

ヨッシー

今の中国の経済発展は外資の莫大な投入のせいです。決して中国自身の実力ではありません。いずれバブルもはじけるでしょう。現に日本企業は中国の世界の生産工場としての役割をインドやベトナムなどのほかの地域に移し始めています。中国は企業にとってはリスクが大きすぎると思います。
そしてあれだけ大きな国ですから内部にもいろいろ問題を抱えており、その可能性はあると思います。

スガ

しかしいずれ戦争になる可能性のある国に莫大な援助を与え続けている日本と言う国は何を考えているんでしょう。援助したってミサイルになって帰って来るというのに。そういえば最近引退を表明した元総理大臣の囲っていた女が中国共産党のスパイだったという話もありましたね。

ヨッシー

私は女ですからあまりそのような話題は触れたくございませんが、一応期限を定めて援助は無くす予定になっています。

スガ

日本に潜む危機については一応伺いました。今日は終戦記念日ですので平和をどうしたら維持できるのか、どうしたら戦争をしないですむのか、考えをお聞かせください

ヨッシー

平和というものはとても大切なことで老人や子供といった弱者が犠牲になっていくのはとても悲しいことです。人間が全て神であったのなら戦争は起こらないでしょう。でも人間は動物の一種です。生きるためには生き物を殺して食べて行かなければなりません。闘争本能というのは人間の脳と言う生命の記憶の地層の深部に潜んだ生命が生まれた頃の古い根幹的な意志です。それも又神が望んだ仕業であると思います。神は人間に生きろと言って生命を作った。そして生きるためには時には争わなければならない。それが神のご意思であるならば戦争というものはこの世から無くなる事はないと思います。

スガ

しかし人間は本能だけで生きてはいませんよね。たとえば特攻隊員、彼らは本心では家族や恋人たちと別れたくないと思っていたと思います。でも国を守るために死んでいった。そんな間違った思想に殉じるなんてと言う人もいますし、こんな馬鹿な戦略があるものかという人たちもいる。
彼らの特攻前の記念写真なんかをみると、みんな若いんですね。私の子供なんかより若い。子犬を抱いて笑いながら写真に写っており、とてもこれから死地に向う人とは思えない。これを見ると、人間の脳が過去の記憶の堆積であるなら、知性をつかさどる一番上の大脳皮質には原始的な本能である生存本能すら押さえつけるだけの力がある訳でしょう?彼らは理性の力で大義のために自分を殺し死んでいった。ですから、逆に理性の力で戦争を回避することも可能なのではないかと思うんですが。

ヨッシー

そうあって欲しいですね。でも国同士の争いは非情です。まさに弱肉強食の世界です。

スガ

そうですね、残念ですがその通りですね。
先日、本屋で元日本の外交官だったと言う人が書いた本を読んだのですが、人間は本来悪い人間はいない、話せばわかるんだという思想の元に外交官をやっていたらしいんですがこういう人間が外交官をやってもらっては困る。やめてもらってよかったと思いましたよ。話してわからないから外交という仕事があるんだろうと思いましたね。人間一人一人は話せばわかるのかも知れませんが国家というのは別ですからね。

ヨッシー

国家同士の争いというものは策略、陰謀、武力、ありとあらゆる手を使って自国の利益を守るというのが基本なんですね。

スガ

狼の群れの中にのんきな羊がのこのこと出て行くみたいなものですよ。戦争はしちゃいけない。そんなことは始めからわかっています。言う事は簡単です。だから具体的にどうすりゃいいんだい?と訊けば軍備を無くせばいいという。
それで本当に世界に平和が訪れるんだったら、わたしも諸手を上げて賛成しますよ。私は自衛隊に居ました。当時仕事が無くて自衛隊に入ったんです。心は反戦自衛官でした。戦争は無いに越したことはありません。でもね、国の名誉や家族を守るためなら今でも私は銃を持って闘いますよ。

ヨッシー

うかがえばお膝が悪いとか。邪魔になるでしょうからおやめになったほうがよろしいかと。

スガ

今日はわざわざおいで戴きおまけにつなぎまで着ていただきありがとうございました。記念にそのつなぎはさしあげます。

ヨッシー

まあ、うれしい今度からはこれを着てテレビに出ますわ。